新車deエコカーブログ
【イチから分かる】電気自動車 普及にはいくつかの壁 [電気自動車(EV)]
投稿日時:2009/06/24(水) 07:57
【イチから分かる】電気自動車 普及にはいくつかの壁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000117-san-bus_all
6月24日7時57分配信 産経新聞
三菱自動車が電気自動車、i-MiEVを発表、報道関係者に公開した(写真:産経新聞)
次世代エコカーとして、電気自動車(EV)に対する期待が高まっている。走行時には二酸化炭素(CO2)を排出しないため、“究極のエコカー”とされる。ただ、価格の高さや走行距離の短さなど普及に向けては課題も多い。ハイブリッド車(HV)の牙城を崩すには、高いハードルが待ちかまえている。(川上朝栄)
◇
「HVの延長線上にEVがある。条件が整えば、HVを上回る水準で伸びるはずだ」。今月5日、世界初の量産型EV「アイ・ミーブ」を発表した三菱自動車の益子修社長は、会見で強気の見通しを示した。
バッテリーにフル充電したときのアイ・ミーブの走行距離は約160キロ。急速充電器を使っても、フル充電には約7時間かかる。だが、注目すべきはその“ 燃費”だ。充電1回当たりの電気料金は、昼間でさえ450円程度。電気料金が安い夜間なら150円で済む。1キロメートル当たりの燃料コストは、夜間料金なら0・9円。ガソリン価格が1リットル=110円の場合、トヨタ自動車のHV「プリウス」でさえ2・8円。EVの燃料コストはプリウスの約3分の1で済む計算だ。
HVは電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせて走行するが、EVは電気モーターだけで走行する。EVは走行中のCO2排出量はゼロで、次世代エコカーの“本命”としての期待が高まっている。
EVに注目している自動車メーカーは、三菱だけではない。富士重工業は7月から「プラグイン ステラ」の販売を開始。初年度の販売目標は約170台だ。日産自動車も2010年度から量産する計画で、年5万台の生産計画を打ち出している。
だが、普及に向けては大きな壁が立ちはだかる。まず価格の高さだ。アイ・ミーブの価格は459万円で、国の補助金を利用しても320万円もする。200万円前後で売り出したプリウスやホンダのHV「インサイト」に対抗するには、少なくとも同程度まで価格を引き下げることが不可欠だ。
充電設備の整備も大きな課題だ。現在整備されている急速充電器は首都圏で39拠点、首都圏以外では19拠点にすぎない。自動車メーカーなどでは自治体などの補助金を活用しながら、スーパーやコンビニなどへの拠点設置を進める考えだ。
市場調査会社の富士経済は、電気自動車の世界市場は2015年に年間販売台数が21万台に拡大すると予測する。だが、そこまで増えてもHVの20分の1にすぎない。バッテリー価格が思うように下がらず、普及の足かせになるためで、HVがまだまだエコカーの主役の座を務めるとみる。EVは走行距離などの問題もあり、「限定された地区内でのみ普及する」(富士経済)とみている。
◇
■ベンチャーの参入も
EVは、自動車産業そのものを大きく変える可能性を秘めている。エンジンを中心に約3万点の複雑な部品から構成されるガソリン車と比べ、EVはモーターと電池を中核に、部品数はその数分の1にとどまり、自動車メーカーでなくてもEVの生産ができるようになる可能性がある。
すでに、ベンチャー企業によるEV参入も相次いでいる。2003年にシリコンバレーで設立されたEVベンチャー、テスラ・モータース(カリフォルニア州)のEVはパソコンや携帯電話などに使われるリチウム電池数千個が搭載されているスポーツカータイプ。テスラは独ダイムラーからの出資を受け、ダイムラー社の小型EVを開発することも決まっている。
中国の2次電池メーカーBYDは03年に自動車メーカーを買収し、EVの世界展開を目指す。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏から出資を受け、独フォルクスワーゲンと技術提携するなど注目の的だ。
安全面など長年にわたって蓄積した技術を持つ自動車メーカーと異なり、ベンチャーにはクリアしなければならない課題は多い。それでも参入が相次いでいる事実は、市場が成長する可能性を多くの人が認めていることにほかならない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000117-san-bus_all
6月24日7時57分配信 産経新聞
三菱自動車が電気自動車、i-MiEVを発表、報道関係者に公開した(写真:産経新聞)
次世代エコカーとして、電気自動車(EV)に対する期待が高まっている。走行時には二酸化炭素(CO2)を排出しないため、“究極のエコカー”とされる。ただ、価格の高さや走行距離の短さなど普及に向けては課題も多い。ハイブリッド車(HV)の牙城を崩すには、高いハードルが待ちかまえている。(川上朝栄)
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「HVの延長線上にEVがある。条件が整えば、HVを上回る水準で伸びるはずだ」。今月5日、世界初の量産型EV「アイ・ミーブ」を発表した三菱自動車の益子修社長は、会見で強気の見通しを示した。
バッテリーにフル充電したときのアイ・ミーブの走行距離は約160キロ。急速充電器を使っても、フル充電には約7時間かかる。だが、注目すべきはその“ 燃費”だ。充電1回当たりの電気料金は、昼間でさえ450円程度。電気料金が安い夜間なら150円で済む。1キロメートル当たりの燃料コストは、夜間料金なら0・9円。ガソリン価格が1リットル=110円の場合、トヨタ自動車のHV「プリウス」でさえ2・8円。EVの燃料コストはプリウスの約3分の1で済む計算だ。
HVは電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせて走行するが、EVは電気モーターだけで走行する。EVは走行中のCO2排出量はゼロで、次世代エコカーの“本命”としての期待が高まっている。
EVに注目している自動車メーカーは、三菱だけではない。富士重工業は7月から「プラグイン ステラ」の販売を開始。初年度の販売目標は約170台だ。日産自動車も2010年度から量産する計画で、年5万台の生産計画を打ち出している。
だが、普及に向けては大きな壁が立ちはだかる。まず価格の高さだ。アイ・ミーブの価格は459万円で、国の補助金を利用しても320万円もする。200万円前後で売り出したプリウスやホンダのHV「インサイト」に対抗するには、少なくとも同程度まで価格を引き下げることが不可欠だ。
充電設備の整備も大きな課題だ。現在整備されている急速充電器は首都圏で39拠点、首都圏以外では19拠点にすぎない。自動車メーカーなどでは自治体などの補助金を活用しながら、スーパーやコンビニなどへの拠点設置を進める考えだ。
市場調査会社の富士経済は、電気自動車の世界市場は2015年に年間販売台数が21万台に拡大すると予測する。だが、そこまで増えてもHVの20分の1にすぎない。バッテリー価格が思うように下がらず、普及の足かせになるためで、HVがまだまだエコカーの主役の座を務めるとみる。EVは走行距離などの問題もあり、「限定された地区内でのみ普及する」(富士経済)とみている。
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■ベンチャーの参入も
EVは、自動車産業そのものを大きく変える可能性を秘めている。エンジンを中心に約3万点の複雑な部品から構成されるガソリン車と比べ、EVはモーターと電池を中核に、部品数はその数分の1にとどまり、自動車メーカーでなくてもEVの生産ができるようになる可能性がある。
すでに、ベンチャー企業によるEV参入も相次いでいる。2003年にシリコンバレーで設立されたEVベンチャー、テスラ・モータース(カリフォルニア州)のEVはパソコンや携帯電話などに使われるリチウム電池数千個が搭載されているスポーツカータイプ。テスラは独ダイムラーからの出資を受け、ダイムラー社の小型EVを開発することも決まっている。
中国の2次電池メーカーBYDは03年に自動車メーカーを買収し、EVの世界展開を目指す。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏から出資を受け、独フォルクスワーゲンと技術提携するなど注目の的だ。
安全面など長年にわたって蓄積した技術を持つ自動車メーカーと異なり、ベンチャーにはクリアしなければならない課題は多い。それでも参入が相次いでいる事実は、市場が成長する可能性を多くの人が認めていることにほかならない。
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